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ABOUT TSP

出会いが、
社会を動かす。

「きっかけ!インターン」のタコスを用意してくれるのは、学生団体 Tacos Social Project(TSP)。「食で人と人をつなぐ」彼らの想いと、タコスという食べものの面白い歴史を紹介します。

キッチンカー「TACOS」の前で笑うTSPのメンバーたち 屋外でみんなでタコスを作っている様子 屋台でタコスを手渡すスタッフと受け取る人

このイベントでタコスを焼いてくれるのは、学生団体 Tacos Social Project(TSP) です。

TSPがめざすのは「食を通じて人と人をつなぎ、笑顔が生まれる場をつくる」こと。始まりはタコスサークルでした。でも活動を続けるうちに、彼らはあることに気づきます。大事なのは料理そのものだけじゃない。みんなで食べものを囲むと自然と会話が生まれ、人と人がつながっていく。そこにこそ大きな価値があったんです。

同じものに手を伸ばして同じ味で「うまい!」と笑う。それだけで、さっきまで知らなかった人がぐっと近くなる。いまTSPは、キッチンカーや地域イベント、子ども食堂の準備を通じて、世代や立場を超えて人が出会える場づくりに挑戦しています。

「人と人、人と地域、人と新しい挑戦との出会いが、未来を変えるきっかけになる」。それがTSPの合言葉です。

ライムを添えた本格的なタコスのアップ

なぜ、タコスなのか

では、どうして「人が集まる場」にタコスなんでしょう。

実はタコスという食べものには、TSPの想いとぴったり重なる“根っこ”があります。少しだけタコスの話をさせてください。読み終わるころには「だからタコスなんだ」と思えるはずです。

屋台に並ぶ人々を描いた手描きのイラスト

タコスは、もともと“みんなのもの”

まず、よくある勘違いから。「タコスは古代アステカの料理」──これ、半分だけ本当です。

タコスの“皮”(トルティーヤ=トウモロコシの薄焼き)は、たしかに大昔から今のメキシコあたりの人たちの主食でした。具を巻いて食べる“形”もずっと昔からあります。でも「タコス」という料理の名前と屋台文化は、意外と新しいんです。19世紀、工業化で田舎から都会に人がどっと出てきた時代に、名もない働く人たちの手で広まりました。

だから「タコスを発明した一人の天才」はいません。誰のものでもなく、みんなのものとして育った食べもの。名前の由来もいくつも説があって、じつははっきりしていない。そのあやふやさこそ、いかにもタコスらしいんです。

夜、灯りのともる屋台に並ぶ人々

気取らない。手で食べる。屋台に並ぶ。

タコスの根っこにあるのは、とにかく「気取らない」こと。

屋台で立ったまま、手で折ってぱくっと食べる。ナイフもフォークもいりません。高級店の星も大きな看板もない。あるのは作る人の腕と、お客さんの口コミだけ。「あの角の店が一番うまい」──その評判だけで何十年も続く屋台があります。人づての信頼でまわる世界です。

知らない人同士が屋台に並んで、いつの間にか喋っている。タコスはずっと、そういう「人が出会う食べもの」でした。

回転する縦串で焼くアル・パストールと盛り付けたタコス
中東→スペイン→メキシコへとタコスの源流がたどってきた道を描いた手描きの地図

なんでも受け入れて、自分の味にする

タコスのいちばんの魅力は、「来るもの拒まず、でも自分の味にしてしまう」ところ。

たとえば人気のアル・パストール(回転する串で焼く豚肉のタコス)。実はこれ、もとは中東(レバノン)からの移民が持ち込んだ串焼きが、メキシコで豚肉やパイナップルと出会って生まれた一皿です。ほかにもスペインから伝わった豚の煮込みや、先住民の蒸し焼き料理…。いろんな国の技や食材が、トルティーヤの上でひとつになっていきました。

決まったレシピはありません。「トルティーヤに何かを乗せる」、それさえ守れば何でもアリ。違うものが出会い、混ざり合って新しい味が生まれる。タコスの歴史そのものが「出会いが新しいものを生む」物語なんです。

メキシコの街並みを背景にした本格的なタコスの皿

海を渡って、世界へ。そして日本へ

タコスは移民の人たちとともに世界へ広がりました。アメリカのシカゴでは、メキシコ系の人たちが過酷な工場仕事を辞めて自分の屋台を持ち、街にタコスを増やしていったといいます。世界中に広めたタコベルの創業者も「タコスの発明者」ではなく、メキシコ系の隣人から学んでファストフードにした人。ここでも“学びと出会い”でバトンが渡っています。

涙が枯れても、苦しくても歌うんだ。それがビジネスだ。

—— ヒルベルト・ラミレス(シカゴのタコス店主/Netflix『タコスのすべて』より)

2010年には、メキシコの伝統料理がまるごとユネスコの無形文化遺産にも選ばれました。

日本にもいろんな形で根づいています。沖縄では米軍を通じてアメリカ式のタコスが伝わり(キャベツやチーズが乗るのはそのため)、そこから「タコライス」も生まれました。最近は本場メキシコ式の専門店も増えています。

どこへ流れ着いても、その土地の人と出会って、その土地の味になる。タコスはずっと、そうやって旅を続けています。

タコスを手渡して笑い合うTSPのメンバーと参加者

TSPとタコスは似ている

ここまで読むと、TSPがタコスを選んだ理由が見えてきます。

違うものが出会い、混ざり合って新しいものが生まれる。名もない人たちが肩を並べてつながっていく。タコスが長い時間をかけてやってきたことは、TSPがやろうとしていることとそっくりです。TSPが人をつなぐ場所の真ん中にタコスを置いているのは、そのためです。

だから、タコスで集まろう。

「きっかけ!インターン」でも、TSPはこの想いをそのまま持ち込んでくれます。参加者同士の出会い、企業との出会い、新しい挑戦との出会い。その真ん中に、彼らが焼くタコスがある。同じものに手を伸ばして同じ味で笑う。たったそれだけのことから、何かが始まります。

学生はタコス無料です。マジで。屋台に並ぶみたいに、肩の力を抜いて来てください。まずは一枚、手に持ってぱくっと。あなたの隣の人との最初のきっかけは、たぶんそこにあります。

TSPの活動はこちら → @tacos.social_project / きっかけ!インターン トップへ

SOURCES

参考・出典

このページの内容は、おもに以下を参考にしています。

※ 起源・語源・発祥など諸説ある事柄は、本文で「諸説あり」と分かるように書いています。